ASADA Misuzuよりの質問
アラビアン=ナイト
平塚武二 文
小学館, 1965
お話じょうずなシャーラザッド
(4) シンドバッドの海の冒険
1.はじまり〔PP58 - 59〕
2.1番目の海の冒険〔PP60-62〕
3.2番めの海の冒険〔PP62-64〕
4.3番めの海の冒険〔PP64-66〕
5.4番めの海の冒険〔PP66-69〕
6.5番めの海の冒険〔PP69-71〕
7.6番めの海の冒険〔PP71-73〕
7.6番めの海の冒険
シンドバッドは
また 船旅に出た。
エル・バスラーの港から、6番目の港に出かけた。
船は色々な国を巡って誰もいない島にたどり着いた。
そこには 壊れた船がたくさんあった。
→ ここは 読者や 吟遊詩人の聞き手にとってとても ミステリアスでこの先どうなるのこの先の物語を知りたいと思うところですよね。
そしてまたキラキラワールド リッチワールド、
「バラバラになった船の周りには金貨や 銀貨や 宝石が砂に半分埋まって光っていた。」
→ やはり シンドバッドは砂の中から掘り出して宝石や金貨などをを袋に詰めた。
現代の日本なら
「遺失物横領(占有離脱物横領)とは、他人の占有を離れた物、例えば落とし物や忘れ物を、不法に自分の物にしてしまう行為を指します。刑法第254条で規定されており、1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料に処せられます。」
になりますが、この当時のアラブの方ではそういう 法律はなかったようです。
そこで また登場するのは高い山に登ったそこからまた水に落ちた そして流されて異郷の都に着く。
そこで また流れ着いた人間なのにいきなり 王様の御殿に行けて王様と会うことができている。
→ これはアラビアン=ナイトに何度も出てくるパターンです。
そして王様と話をしバグダッドの出身の土地とそこの王についての質問がそのたどり着いたサラン・デエブという 港の王に尋ねられた。
その話を聞いた 同地の王様が シンドバッドの王様と友達になりたいと言った。
そして王様の手紙をシンドバッドの国の王様に渡してほしいと言って 船の用意をしてくれ王様の手紙贈り物を持って、バグランドへ帰った。
という物語でした。
やはりこれもこれまでの物語との共通点が多くありました。
新しいお 要素としては王様の使者となったことですね。これは当時とすれば 身分の高い職業になるのでしょうか?
日本にも現代の郵便や宅配便に近い役割を果たしていた飛脚がいました。
飛脚は幕府の仕事をしてる 飛脚もいれば 町商人の仕事をしている 逆もいたようですね。
マリーテレジアの時代夜警を廃止して人々を オペラ劇場に夜は集めた。オペラ 劇場では シャンデリア はろうそくになっていてそのろうそくを変える職人も雇わないといけなくってそれらの費用も興業をする人間が負担しなければならなかったようです。
そしてこの時代の郵便配達人は小学校の教員よりも高給取りで誇りを持って仕事をしていた。
ゴッホ や 佐伯祐三に描かれている郵便配達の男性はとても誇らしげに見えます。
日本でも郵政民営化の前は国家公務員だったので 誇りを持って仕事をしていたとのことでした。
これらを踏まえて考えると港に流れ着いたシンドバッドがいきなり 王様の使者になるなんて夢のまた夢のような気がするのですがいかがでしょうか?
Sinbad and his trusted crew are tasked with traveling a magical journey in order to solve the mystery of lost treasures and an impending dark force.
@SinbadtheMovie
https://youtu.be/PA__zGUx3BA?feature=shared
ChatGPT先生からの分析解説
🧭 シンドバッド第6の海の冒険|分析と考察
1. 物語の要約
シンドバッドはエル・バスラーの港から出港し、6番目の航海に出発。無人島に漂着すると、そこには壊れた船とともに、金貨・銀貨・宝石が砂に埋もれて輝いていた。彼はそれらを袋に詰め、再び高い山から水に落ち、流されて異国の港サラン・デエブにたどり着く。
そこで王と謁見し、バグダッドの出身であることを話すと、王は親書と贈り物を託してバグダッドの王に届けるよう依頼。シンドバッドは使者として帰国する。
2. よく使われる物語構造(反復パターン)
モチーフ | 内容 | 過去の類例 |
---|---|---|
無人島の漂着 | 誰もいない島、残骸の山 | 第1・第4の冒険 |
財宝の発見 | 砂に埋まった金銀財宝 | 第3話の宝石の谷 |
水難と流れ着く | 水に落ちて流され異国へ | 各冒険の定番展開 |
王との出会い | 現地の王と謁見 | 第2話・第4話など |
王の使者として任命 | バグダッド王への親書を託される | 本話に固有の新展開 |
3. 現代との比較と考察
- 遺失物横領との違い:現代日本では、無人島で財宝を拾えば「占有離脱物横領」(刑法254条)に該当する可能性がある。
- 使者=外交官的な役割:流れ着いた異邦人がいきなり王に信任されて「使者」となるのは、アラビアン・ナイトならではの夢の展開。
- 日本の飛脚との比較:江戸時代にも公的・私的な信書伝達者(飛脚)が存在し、責任と誇りある職であった。
- 郵便配達人の誇り:ゴッホや佐伯祐三が描いた配達人の姿にも、社会的な誇りが表れている。
4. 結論:夢のようなラッキーな話?
確かに本話では、命からがらの苦難の先に、突然の大富と社会的地位が与えられるという、非常に運命的でラッキーな展開が描かれています。
現実離れしているように見えても、それこそがシャーラザードの物語の魅力。「誰でも努力と誠実さで奇跡に出会える」という希望が語られているのです。
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